「逃げゾンビ」初プレイレビュー

ゾンビ

※2016年の記事を誤って削除してしまったため、編集して再投稿しています。

「逃げゾンビ」を購入して開封した、という記事を先日書きました。
ようやく実際にプレイしたのでファーストインプレッションレビューです。

「逃げゾンビ」購入&開封!の記事でも書いたように、あまり期待せずにプレイしました。
いわゆるダイスゲームなので、運任せの展開になるのだろうという予感からです。

運がものを言うゲーム

結論から言ってしまうと、予想通りの運ゲーでした。ダイスの振り直しは可能ですが、裏目に出ることも多いのでかなりリスキーという印象です。

専用の6面ダイスを五つ振ってアクションを決定するのですが、その中に「ゾンビ」の目があります。これが出てしまうと、そのダイスは通常の振り直しができなくなってしまいます。さらに、自分のターン終了時に増えるゾンビが多くなります。

ダイスに存在する目とその効果は以下のとおりです。

バット
近くにいるゾンビ2体を倒せる。
拳銃
ゾンビ1体を倒せる。ミュータント・ボスゾンビに攻撃も可能。
逃走
ゾンビ2体を遠ざける。
探索
出た数によって効果が変わる。場所カードや生存者カードを引く。
ネクロノミコン
出た数によって効果が変わる。たくさん出せばゾンビ全滅など、かなり強力。
ゾンビ
ゾンビが一体増える。そのダイスの振り直しができなくなる。

一番危険なのはやはりゾンビ目ですが、探索やネクロノミコンも引いたカード次第では逆にピンチを招くことがあります。というか、ゾンビゲーなのに魔道書ネクロノミコンが登場するってどうなんですかね。

増えていくゾンビ

さて、このゲームに60体ものゾンビフィギュアが付属するのは以前の記事で紹介した通りです。これは単なる飾りではなく、もちろんそれだけ必要なゲームシステムだからこそのフィギュアの数。

ゾンビが増殖するきっかけとしては、ダイスでゾンビ目を出す他にもイベントで突然発生することがあります。特別なイベントがなくてもターン終了ごとに3体は発生するので、何らかの方法で倒し続けないとすぐ増えます。各プレイヤーの前に置くゾンビボードは、数ターンも経過すればゾンビまみれに。

ゲームオーバーにはなりやすい

プレイヤーのライフは5で、5体のゾンビから攻撃を受けると死んでしまいます。つまり、常にバットや拳銃でゾンビを倒し続ける必要があります。ちょっとした確率の偏りでゲームオーバになるゲームですよ…。

初プレイでは流れが分からないので一人でプレイしました。しかし、ルールはシンプルです。リファレンスシートを見ながらであれば、いきなり複数人で回しても問題ないでしょう。ただし、面白いかどうかは保証しかねます。

何しろ一瞬で死ぬことのあるゲームバランス&誰か一人でも死ねば全員が敗北というシステムですからね。ゾンビ好きのゲーマーが集まった会であれば、そこそこ楽しめるかもしれません。そうでなければ、「あれ、ゲームオーバー?」みたいな終わり方をする気がします。

逃げゾンビの良い点

  • 専用ダイスがじゃらじゃらできる
  • ルールがシンプルで、簡単
  • 大きなボードが無いため、比較的場所を取らない
  • フィギュアを使うため、ゾンビのわらわら感が強い
  • B級映画感のあるキャラクターや場所

逃げゾンビの悪い点

  • 強い運要素
  • 毎ターンあるゾンビ移動フェイズがめんどくさい
  • 大きなボードが無いため、寂しい
  • 協力や対戦の要素が乏しく、単調

まとめ

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楽天では中古しかヒットしませんでした。定価よりも値段が上がっているので、人気はあるのかもしれません。

ゾンビを紙製のトークンなどではなくフィギュアで表現した点が、良くも悪くも特徴となっています。プレイヤーの目の前にゾンビが増えていくことになるため、大量のゾンビに襲われる感覚は上手く表現できていると思います。反面、大量のゾンビフィギュアを毎ターン手動で移動させるのは面倒です。

運ゲーすぎる点もゲーマー向けではないかな、と思います。かといってアナログゲーム慣れしていない人に勧められるかというと、死亡率が高すぎてそれもイマイチ。ゲーマー向けとか初心者向けとかいう次元ではなく、ゾンビが好きな人のためのゲームという感じです。

エルドリッチホラー』もクトゥルフ神話好きでないと楽しみにくいでしょうし、ボードゲームを選ぶ上で作品のテーマに興味があるかどうかは大きいですね。正直、パブリックなゲーム会に持っていくのは躊躇するくらいつまらなかったです。フィギュアがたくさんあるので箱も重いですし。

あくまでも個人的な意見ですが、あまり購入はおすすめしません。ダイスゲーは好きですが、もっと面白いゲームはたくさんありますね…珍しく厳しめの意見を書きましたが、テーマが好きなら遊んで見るのはありだと思います。ただ、「ゾンビ映画も嫌いじゃないよ」程度のファン度合いであれば、見送るのが吉かと。

逃走が重要?

2016年には上のような感想を書いた逃げゾンビですが、今は「逃走」の目をメインで狙っていけばそこそこ遊べるゲームのような気がしています。

逃走はゾンビを倒すことこそできませんが、ダイス1個につき2体のゾンビを遠ざけることができる目。しかも遠距離にいるゾンビから逃走すればボードから除外できるので、倒しているのと変わらないことになるはずです。近距離に湧いたゾンビはバットで撲殺する方が効果的ですが、距離があるならば逃げてしまう方が良いのかも。

バイオハザード的な感覚でプレイせず、タイトル通り逃げれば面白いゲームになるかもしれないですね。第一印象が悪すぎて封印していたので、すぐに遊べるところにはありません。部屋を片付けて再度触ってみたら、印象が変わるでしょうか。

ただ、他のプレイヤーとの協力や直接的な競争の要素がない点は否定できません。やっぱりゾンビマニア向けかも。

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