American Truck SimulatorやEuro Truck Simulator 2でトラックを走らせるのは楽しいが、ときに寂しさを感じることもある。全てがオフラインで完結してしまっているためだ。あれほど広いアメリカ大陸やヨーロッパを舞台にしたゲームにもかかわらず、プレイヤーが運転するトラック以外は全てNPCである。
World of Trucksを使えばその寂しさを紛らわすことができるかもしれない。オンラインゲームのようにゲーム内で他のユーザとコミュニケーションができるわけではないが、ゲームでこなした仕事の記録がサイト上に残り、他のユーザからも閲覧できるようになる。
World of Trucksでできること
World of Trucksは、ATSやETS2を開発するSCS Softwareが提供するサービスだ。WoTへの登録を行わなくてもATSやETS2をプレイすることはできるが、アカウントの作成を行えばいくつかの機能が利用できるようになる。
登録やサービスの利用は無料だ。むしろ、利用状況によっては無料でペイントやアクセサリーなどの追加コンテンツをもらえるので収支がプラスになる。
外部契約の仕事を受ける
おそらく、WoTを利用する最大の目的はこの外部契約の仕事ではないだろうか。ゲーム内のジョブマーケットで仕事を探すときにメニューに表示される「外部契約の仕事」を受けるためにはWoTのアカウントを作成して所有するゲームを登録することが必要だ。
時期によっては、外部契約の仕事を行って特典コンテンツを得られるイベントも開催されるという。
外部契約のルール
外部契約の仕事で得られる報酬はゲーム内のフレイトマーケットの仕事と変わらないようだが、3つのルールが異なる。
- 現在地周辺の仕事しか探せない
- スピードリミットがかかる
- 制限時間が現実時間になる
まずは、仕事を見つける条件だ。外部契約の仕事を検索するにはWoT連携が必要なだけでなく、プレイヤーの現在地近くで荷物を受け取れる仕事しかリストに表示されない。
次に、スピードリミットが設定される。超えていると速度違反で罰金を取られる制限速度の問題ではなく、トラックの最高時速が65マイルに制限されてしまう。法的には75マイルで走行できる州であっても65マイルまでしか出ないので、距離の割に運転時間が長くなるかもしれない。
最後に、制限時間のシステムが変わる。ゲーム内の仕事ではゲーム内時間で締め切りが提示されるため、締め切りに遅れる大きな原因は休憩のタイミングを間違えることだ。居眠り運転をしないために必要になる休憩だが、頻繁に休んでいると時間に間に合わない。だが、外部契約の仕事では「リアルで15時間以内」のような締め切りになる。
外部契約はおすすめ?
連続してプレイできるならば、締め切りギリギリの仕事を選ばない限り確実に配送を終えられる外部契約の仕事。プレイ中に休憩を取るタイミングが気になるドライバーにはおすすめだ。
だが、リアルで急用が入ったりプレイヤーが疲れてしまったりすると達成が難しくなるかもしれない。スピードリミットによって最高速が落ち、プレイ時間も長めになってしまう点に注意が必要だ。
外部契約の仕事にもキャンセル・遅配のペナルティが存在するため、ゲームを終了することなく一気に終えられるようなものを選ぶと安心だろう。ただ、1,000キロもあるような超長距離配送の場合はプレイヤー自身も途中で休憩しよう。
マイページの作成
WoTに登録すると、マイページが作成される。この画面では、乗っているトラックの情報や過去にこなした仕事のログを見ることが可能だ。自分だけでなく他のユーザも見られるため、自慢のトラックをアピールしよう。
統計情報
外部契約の仕事を行うだけで、完了した仕事の件数、運んだ重量、走行距離などが記録される。ATSとETS2それぞれで、または2つを合わせたこれらの合計や平均が確認可能だ。さらに、一番多く運んだ品目や仕事を受けた都市なども確認できる。
トラック情報
ゲーム側から登録を行えば、ATSとETS2で乗っているトラックのパーツ情報とスクリーンショットを表示できる。さらに、ナンバープレートについてはサイト上でのカスタムにも対応する。
実績
WoT独自の実績機能があり、ゲームのプレイやWoTの利用によって達成していくことになる。
ギャラリーの利用
WoTに登録しなくてもユーザがアップロードしたスクリーンショットを表示することは可能だが、Like機能などを利用できるのはユーザのみである。登録者は各タイトルで6枚のスクリーンショットをプロフィールに表示できる。
WoTへの登録方法
登録方法を選ぶ
上記のような機能が利用できるWoTのユーザ登録は簡単だ。この画面から登録方法を選べば情報を入力する画面へと進める。SteamでATSやETS2を登録しているユーザであれば、中央の緑のボタンだ。
ユーザ情報を入力する
この画面でユーザ名とメールアドレス、パスワードを入力する。SteamライブラリにATSやETS2があれば、自動的に連携のチェックが入るはずだ。
メールを確認
情報の登録を終えると、入力したアドレスにメールが送信される。メール内のURLをクリックしてメールアドレスの認証完了すれば、WoTの正式なユーザだ。
登録特典を受け取る
WoT会員になると、ETS2で利用できるメタリックペイントがもらえる。画像ではモザイクをかけている部分にSteamキーが記載されているので、これをSteamクライアントに入力して有効化を完了させよう。
ATS/ETS2がさらに楽しくなる
ATSやETS2には大量のModが存在しており、グラフィックを改善するModを導入すればバニラ状態よりもずっと見栄えの良いスクリーンショットが撮れる。良い写真が撮れたら、WoTのギャラリーにアップロードしよう。
広い世界を一人で走り続けていると孤独と虚しさを感じることもあるが、SCSファンは世界中にいる。たとえゲーム内で出会うことがなくても、どこかでトラックを走らせている人がいるのだ。今日だけでも3,500人以上がATSを同時にプレイしていた時間帯がある。ETS2に至っては3万人以上だ。
オンライン化
それでも寂しいなら、オンラインで他のプレイヤーと一緒にトラックを走らせられるModもあるという。NPCの車はいなくなり、全て他のプレイヤーが操作するトラックやトラック以外の自動車になるようだ。パトカーは管理者権限を持つプレイヤーである。
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