雪山で雪玉を転がすピンボール風ゲーム『Snowball!』は、『Dino Run』を制作したPixeljamの作品だ。
通常価格でも298円のお手軽な設定だが、現在は1週間限定セールの対象として75%オフの74円で購入できる。自動販売機のジュース1本よりも安いので、ナイトモードが追加されたばかりの雪山でピンボールをしてみてはいかがだろうか。
Snowball!
ピンボールのゲーム性
ストアページのスクリーンショットを見ただけでも分かるように、Snowball!の基本はピンボールだ。ただし、『Pinball FX3』のようにリアルなピンボール台をバーチャルで再現しようとした作品とは狙いが異なる。デジタルならではの、ちまちましたドットの動きが楽しめる作品だ。
左右のフリッパーでボールが下に落ちないようにしながらスコアを稼いでいく点は実機のピンボールと同じだが、雪だるまに雪玉をぶつけて崩すことで雪だるまのパーツがそのままマルチボールになるようなギミックが用意されている。スイッチを入れると雪玉を引きつけるテスラコイルも、実機では不可能な仕掛けだ。
雪玉を転がす
通常のピンボールと大きく異なる点として、プレイヤーの操作で雪玉を上下左右に転がせることが挙げられる。動かすとスコアがマイナスされてしまうが、ステージにはこれを前提として配置されたギミックもある。フリッパーで弾くだけではまず当たらないような位置にも仕掛けがあるため、活用していきたい。
昼と夜の雪山
以前は昼のモードしかなかったのだが、2月13日のメジャーアップデートでナイトモードが追加されている。ステージギミックは昼と同じながら、BGMや外観の変化によって新しい気分で遊べるモードだ。タイトル画面で「元の」を選ぶとオリジナルモード(昼)「夜」を選ぶとナイトモードが遊べる。
テーマに合ったギミック
雪だるまのマルチボール
ステージ上のあちこちに設置された雪だるまは、雪玉をぶつけると壊すことができる。壊れた雪だるまの頭部と胴体はそのままボールとして転がり始めるので、マルチボールで大きくスコアを伸ばすチャンスだ。
メインの雪玉に比べると胴体でも小さいが、ステージ上を転がしているうちにサイズが大きくなっていく。大きくなっても見失いにくくなるだけで、転がるスピードが速くなるような影響はないようだ。
かまくらのマルチボール
台の中央に設置された雪の山は、周囲の木の板をすべて倒すことで入り口ができてかまくらのようになる。ここに繰り返しボールを入れると山の上に旗が立てられていき、最後にはマルチボールが得られる。
木のバンパー
ピンボール台のメジャーなギミックであるバンパーは、Snowball!では斜面に生えた木になっている。木には雪が積もっており、雪玉をぶつけることで積もった雪が落ちる演出も芸が細かい。Pixeljamの面目躍如である。
宝石でスコアアップ
ステージ上には小さな宝石が散らばっており、回収するとスコアを得られる。さらに、この宝石は多数集めると復活する。復活後の宝石はこれまで集めたものよりもスコアが高くなっているので、これを回収すればさらに高いスコアに到達できる。
突然のブロック崩し
ステージ右側にはブロック崩しエリアが存在する。フリッパーと連動するトロッコを操作して、雪玉を落とさずに全ての的に当てれば高得点の大きな宝石がアンロックされる。
テスラコイル?
ステージには2つのテスラコイルが設置されており、ボタン操作で起動できる。なぜかこの装置で雪玉を引っ張ることができるので、タイミングよくボタンを押すと軌道を変えたり加速させたりといった操作が可能だ。
値段分は遊べる
Snowball!は小粒な作品だ。長く遊べるようなボリュームはないし、夢中になってプレイしてしまう仕掛けがあるわけでもない。だが、要求スペックを満たすのが簡単で値段が安く、短時間で遊べるのはメリットだ。
ピンボールゲームとして見るとボールの挙動がかなり怪しいが、こういうミニゲームだと思えば十分楽しめる作品である。2つのモードを各30分も遊べば元は取れたと言えるのではないだろうか。個人的には、追加されたナイトモードの方がBGMを心地よく感じる。
操作不能バグ?
理由は不明だが、ゲーム開始時やボールを落として再スタートするときにボールを打ち出すことができなくなるバグが起きることがある。発生してしまうと、キーボードからもゲームパッドからも操作できない。
この状態になると時間切れ(スコアがマイナスされるが、なぜか操作できるようになる)を待つか、そこまでのゲームを諦めてリスタートするしかなくなってしまう。環境依存の不具合かもしれないが、ハイスコアを目指しているときに起きてしまう可能性を考えると怖いバグだ。
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