ボードゲーム エルドリッチホラー

大量のダイス

このブログでは、いつもデジタルなゲーム(というよりも、ほぼ消滅都市)の話題を書いています。そればかりも飽きてきたので、今回は趣向を変えてアナログゲームの紹介です。

※2018年1月17日にブログテンプレートの変更に合わせて編集しています

ボードゲーム(アナログゲーム)

ゲームをする二人

最近はテレビや雑誌で特集されることも増え、徐々に日本でも市民権を得つつあるアナログゲーム。しかし、まだまだ一部の好奇心旺盛な人の趣味といった感じですよね。

やはり、最大の難点は人を集めないと遊べないことでしょうか。オンラインで対戦や協力ができるデジタルゲームと違って、遠くに住む人とはなかなか一緒に遊べません。

個人的にはもっとアナログゲームが普及してほしいな、と思います。友達と集まってモンハンやモンストするのとそう変わらないと思うんですけどねえ…。1プレイが1時間~数時間とプレイ時間が長いものも多いですが、そういうヘビーなゲームほどクリア・勝利したときの達成感も強いですよ。

エルドリッチホラー

今回紹介する『エルドリッチホラー』はそんなヘビーなボードゲームの一つです。1ゲームの時間も長く、大量のカードやトークンを扱うのでアナログゲームが初めての人にはちょっとおすすめしにくいことは否定できません。

初めてのアナログゲーム関連記事でそんなものを紹介する理由は、このテーマが好きな人なら楽しめそうだからですね。TRPGの「クトゥルフの呼び声」が好きな人はエルドリッチホラーも好きなのではないでしょうか。自分が初めて購入したボードゲームだから、というのも理由です。

さて、そんなエルドリッチホラー。一言で言えば、世界を飛び回って邪神の復活を阻止するゲームです。プレイヤーの武器はサイコロです。

ダイスで行動を判定

プレイヤーキャラクターが何かのイベントに遭遇した時には、ダイスを振って判定します。規定数のダイスを振って、5または6の目が出れば成功というのが基本。キャラクターごとに設定されたステータスによって振れるサイコロの数が違うため、ここで個性が出てきます。

例えば「筋力」のパラメータが高いキャラクターは戦闘でダメージを防ぐ・与えるときに多くサイコロを振れます。そのため、敵の攻撃を防いで大ダメージを与えられる可能性が高くなります。

一方で、呪文を使うときは「知力」のパラメータを使って判定されます。交渉や頼みごとは「影響力」が高い方が成功させやすいという風に、向いている役割があるので分担して行うと良いでしょう。

プレイ人数は1人~8人ですが、多ければ多いほど時間がかかります。本気で攻略を狙うなら二人、楽しむなら四人くらいがちょうど良いのではないでしょうか。

ゲームの進行

各自のターンにキャラクターが選べる行動は次の通りです。

  1. 移動
  2. 休息(体力と正気度の回復)
  3. 特技・アイテムの使用
  4. 船・鉄道のチケットの購入
  5. アイテムの購入や協力者の雇用

全員が順にこれらの行動を終えると、遭遇フェイズと呼ばれるイベントタイムに入ります。各キャラクターが居る場所に応じて

  1. モンスターとの戦闘
  2. 次元の門への突入イベント
  3. クリアの鍵となる「クルー(手がかり)」に関わるイベント
  4. 場所に応じたイベント

のいずれかが各キャラクターに対して個別に発生します。これも全員分が終わると、次は神話フェイズ。大抵ろくでもない事件が発生します。こちらは基本的にプレイヤー全員に降りかかるのが遭遇フェイズとの違いです。

これを繰り返し、最終的に邪神を封印することを目指します。

体力と正気度

このゲームには、TRPGクトゥルフの呼び声のような「狂気」こそ用意されていません。しかし、正気度が0になると、体力が0になった場合と同様にそのキャラクターは敗北扱いとなります。

TRPGを上手くボードゲームに落とし込んだような感じですね。取れる行動の自由度は下がったものの、同時に敷居も下がっているので「どうしていいか分からない」ということはないでしょう。

邪神も生物である(?)

TRPGとの違いとしては、このゲームに登場するクトゥルフ神話のクリーチャーは比較的弱いということでしょうか。魔術師系のキャラクターで特攻したりしなければ、敵との戦闘で体力を奪われて死ぬことはあまりありません。

装備さえ整えればクトゥルフを殴り殺すことも可能です。キャラクターが退場する理由としては、イベントで判定に失敗、大ダメージを受けて体力か正気度が0になるのがお決まりのパターンですね。

クトゥルフ神話好きならば

「そんなゲーム面白いの?」と思われるかもしれませんが、これが面白い。本気でクリアを目指す場合には、シビアな難易度でハラハラさせてくれます。邪神の復活を楽しむ場合には、豊富なテキスト(読まなくてもプレイは可能)が雰囲気ゲーとして存分に機能します。

全て読もうと思うとかなり文章があるので、日本語版があるのは嬉しいですね。遊びたいゲームは英語でもやるのですが、さすがにこの量を訳すとなると数日では終わりそうもありません。

CoC経験があり、ボードゲームをやったことがない人が初めてやるにはおすすめです。反面、全くアナログゲーム経験が無い人にいきなりやらせると引いてしまう可能性があります。

布教用としてはちょっと厳しいですね。せめてクトゥルフ神話に興味があれば、という感じでしょうか。

最近ようやくクリアできるようになってきたので、そのうち各キャラクターの特徴なども紹介するかもしれません。

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