『Shadow Warrior』初プレイ

Humbleのキャンペーンで無料ダウンロードした『Shadow Warrior』を先日プレイした。
あまりボリュームはないだろうと高をくくって一晩でクリアするつもりだったのだが、外が明るくなるまでやっても無理だったので案外ストーリーが長い作品のようだ(途中で迷っていたから、という理由もありそうだが)

最新の作品でないことを考慮すれば決して悪くはないのだが、無料で配布されたことがあるという事実を抜きにしても通常価格は高い。
現在は通常価格の3,980円なので、購入するならなぜか同額の続編の方が良いかもしれない。

敵を倒すだけのFPS

この作品の最も優れた点は、ほとんど考える必要がないことだ。
目の前に現れた敵をとにかく手持ちの武器で片付ければ先へ進めるシステムとなっている。

戦闘中に属性を気にする必要もなく、銃弾も(低難易度では)余るバランスなので気持ちよく撃ちまくることができる。

特徴的な要素として、刀を使った攻撃がある。
多くのFPSに刃物や拳による近接攻撃が存在するが、Shadow Warriorの近接攻撃は強力だ。

他の武器を装備している状態でも使える刀による近接攻撃(単発)の他に装備を刀に切り替えて行う斬撃があり、こちらは連打すれば連続で攻撃できる。
中ボスクラスに刀だけでは力不足だが、雑魚相手ならば弾を消費せずに倒せるので序盤で大活躍する攻撃だ。
敵の部位を切り落とすこともでき、それによって一部の行動を封じられるメリットもある。

また、刀を装備しているときには手裏剣を投げることができる。
威力は高くないが、弾数無限かつホーミング性能もある優秀な牽制攻撃として使えるだろう。

刀を使った攻撃では、通常の攻撃以外に複数のスキルを発動することができる。
スキルの発動が上+上+RTのようなコマンド頼みなので乱戦になると暴発・入力失敗しやすいのが難点だが、最初のうちは楽しめた。

初期状態ではほとんどの技が封じられているが、プレイ中に溜まるカルマポイントを消費してアンロック可能だ。
SPのような無粋なものは存在しないので、使い放題である。

刀を使う技の他にも、プレイ中に入手できる気クリスタルを消費して術をアンロックできる。
自分のHPを回復したり、掌から発射する気弾で敵をふっ飛ばしたりとコマンドが入力しにくいことを除けばとても便利だ。
もちろん使い放題である。

武器

近接攻撃だけでなく、ピストルやSMGといった銃器で戦うこともできる。
弾は有限だが、リソース管理を求められるゲームではないので無理に節約する必要もないだろう。

足りないようであれば、カルマポイントを消費して弾薬の入手量を増やすスキルを取得するのがオススメだ。
現金で弾薬を購入することもできるが、レートはかなり悪い。
お金は武器の強化改造にも使うので、なるべく弾代には使いたくない。

良くない点

巨大なボスと戦う場面も
もっと安くて短編ならば勢いでプレイできる良作なのだが、ボリュームがあるだけに気になったポイントもある。

単調な戦闘

おそらく、序盤~中盤の戦闘は楽しめるゲームだ。
刀による攻撃は銃を使わなくても序盤の雑魚を簡単に倒せるくらい強く、先に進めればスキルも取得してバリエーションが増えていく。

しかし、ある程度進んでいくと出てくる敵が同じものばかりになる。
敵の種類はあまり多くないため、一度しか戦わない大型ボスを除くと同じ敵と何度も何度も戦わされることになる。

地形も爆発物が置いてあるくらいで代わり映えしないため、ボリュームがあることが災いして途中で飽きてしまうプレイヤーが多いのではないだろうか。

終盤では敵の数も増えるが、代わり映えしない面子も手伝って「難しい」ではなく「面倒だ」と感じてしまう。

不親切な地形

元が方向音痴ということもあり、Shadow Warriorではほとんど目的地を教えてくれないのですぐに迷ってしまった。

オープンワールドゲームの「どこに行ってもイベントがある」状態で彷徨うのは楽しいが、このゲームでは目的地にたどり着かないと何も起きないのだ。
一度掃討したエリアでは敵すら出ないので、ひたすら同じところをぐるぐる回っていた。

お金やカルマポイントがもらえる収集要素もあるのだが、マップが比較的広い(主人公のスタミナが少ない?)ので隅々まで探索するのは疲れそうだ。

マップはなくてもプレイ中に目的を確認することができるが、直近の目的ではなく大目標が掲げられているので参考になる場面はほとんどない。

バグが多め

ストアページを見ると日本語に対応しているように見えるが、通常モードで起動すると設定画面から日本語を選ぶことができない。
起動時にXPモードを選べば日本語でプレイできるようだが、XPモードでは入力が受け付けられなかったので英語でプレイした。

また、プレイ中に被写界深度がおかしくなってプレイヤーが近眼状態になってしまったことがある。
その状態でセーブしたら再起動後も変わらなかったので、おかしくなる一つ前から再開することになった。

プレイ中の強制終了や敵が空中に浮くといった現象もあったので、バグはやや多いと考えたほうが良さそうだ。


せっかく戦闘が面白いのに、それを出し惜しみしたら徐々に飽きてしまった、というイメージだろうか。
もっと短いゲームなら、あるいはマップが狭くて移動時間が短いゲームならば最後まで楽しめたように思う。

個人的な評価ではあるが、通常価格で買っていたら確実に後悔している。
セールで買って、低難易度で適当に楽しむのが良さそうな作品だ。

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