基地航空隊(3) 陸上偵察機・大型飛行艇

前回の戦闘機に続き、3つめの陸上機の話です。
今回は陸上偵察機や大型飛行艇といった、主に航続距離が足りないときの延伸に用いるカテゴリについて。

陸上機の記事は一段落の予定。

戦闘行動半径と延伸

陸攻や戦闘機に関する記事でも書いてきたように、基地航空隊に配備できる機体にはそれぞれ戦闘行動半径が設定されています。
出撃で各隊の到達可能なマスは、通常部隊に配備された機体の中で最もこの数字が低いものを基準に決められます。
そのため、陸攻に比べると航続距離が短い傾向にある艦上機や戦闘機を含む航空隊は目的のマスにたどり着けないといったことが起きてきます。
頻度は高くありませんが、ほとんどの陸攻ですら届かない距離にボスマスがあることも。

こうしたときに使われるのが偵察機や大型飛行艇です。
これらの機体を含む部隊では、到達可能な距離にボーナスが付きます。
どこまで届くかは配備した延伸用の機体と、元の到達距離次第。
ゲーム内でも基地航空隊の編成画面で5 + 2のような形で部隊ごとの到達距離を確認できますが、機体の入れ替えを繰り返すと配置転換の時間や資源がもったいないので、その組み合わせで届くのか届かないのかはWikiなどで確認することをおすすめします。

陸上偵察機(陸偵)

陸上偵察機は、二式陸上偵察機と二式陸上偵察機(熟練)の2種類のみ実装されているカテゴリです。
どちらも2018年とかなり昔のイベント報酬で、新たに入手する手段は用意されていません。
距離+制空+火力にメリットのある使い勝手の良い装備なので、そろそろ入手機会があっても良いのでは…。

役割としては、上に書いた延伸効果で配備した部隊の行動半径を伸ばすのが主です。
自身が距離8(熟練は9)と陸攻並の戦闘行動半径を持ち、多くの戦闘機や銀河のような足の短い陸攻の到達距離を1~2ほど引き上げてくれます。
熟練は8→9への延伸もしてくれますが、通常の二式陸偵で対応できるのは7→8が最大となります。9のマスには陸偵自身が届かないですからね。

制空ボーナスと攻撃への補正

陸偵を採用する場合、部隊全体の制空値と攻撃力の底上げも可能です。
制空値の上昇幅は戦闘機を入れた場合に比べると控えめながら、陸攻4で劣勢まであと一歩という状況では役立ちます。
攻撃力については陸偵が存在するだけでかかる補正に加えて触接すれば触接補正もあり、一発の威力を高めてくれます。
しかし、距離も制空値も足りているのに攻撃力の補正だけを目当てに採用する状況は限られます。
4スロットしかないうちの1つを偵察機に回すよりも、陸攻を入れて攻撃回数を増やした方が敵の数を減らしてくれる可能性が高いですね。

使いそうな状況の1つは、戦闘機の代わりに偵察機という形。
陸攻3陸偵1でも陸攻3戦1と同じ制空状態を維持できるなら、攻撃力に対する補正があるの分だけ戦闘機よりお得になります。
似たパターンで零式艦戦21型を2機使う代わりに試製烈風 後期型と陸偵を組み合わせて距離7のマスに届かせるとかですね。
攻撃不参加機のスロット数は変えずに、攻撃力への補正を取りに行けます。

もう1つは装甲が厚めの敵に有効打を狙う場合。
当たれば撃沈の低装甲な相手には手数が重要ですが、高めの装甲を持つ相手には当たっても大きなダメージを与えにくくなるので陸偵による補正が効いてくるかも。
使う陸攻と目標とする敵の組み合わせによっては考慮する価値があるものの、その敵を狙ってくれるかは分からないので方針次第ですね。

陸偵と艦偵

似た用途に使える装備として艦上偵察機がありますが、あちらは出撃時の制空ボーナスや攻撃力の陸偵補正がありません。
反面防空時の制空ボーナスがより大きいという違いがあります。
代用できる部分はあるものの、両方あるなら出撃する航空隊にあえて艦偵を選ぶ理由はなく、逆に防空で陸偵を選ぶ理由もないはず。

陸偵がない場合、距離の延長だけが目的なら彩雲を熟練ではない二式陸偵の代わりに採用できます。
自身の距離が8なので8→9では使えない点も二式陸偵と同じなので、残念ながら熟練機の代わりにはなりません。
出撃時の制空ボーナスがないため、陸偵の代わりに彩雲を使って他人の基地編成を真似ると目標の制空値に届かないことがあるかもしれないので注意が必要ですね。

代用としては主に開発可能な彩雲で良いと思いますが、距離7までなら実は工廠に多数転がっているであろう零式水上偵察機でも届いてしまいます。
しかし零水偵では5→7が不可で5→6になってしまうので、完全な代用とはなりません。
他に開発可能な艦偵である二式艦上偵察機は自身の距離が5しかなく、使う理由はほぼありません。

入手方針

既存の陸偵は現状入手手段がないため、開発できる彩雲で代用ですね。
今後の再登場や新装備に期待しましょう。

彩雲は基地航空隊だけでなく艦隊の丁字不利回避や索敵値稼ぎに使う他、任務で消費されたりもするのでいくつか作っておくと良いです。
攻撃力への補正は劣るものの、到達距離だけ見れば非熟練機は彩雲、熟練機は後述の二式大艇とPBY-5A Catalinaで代用可能です。

大型飛行艇

大型飛行艇に分類される装備は二式大艇とPBY-5A Catalinaがあります。
CatalinaはCatalinaで独自のシステムが存在するものの、そこまで効果が大きくないので両方あるなら主に採用されるのは二式大艇のはず。
イベント報酬や期間限定任務でしか手に入らない装備と違ってどちらも入手手段はあるものの、単発任務報酬やレアドロップ依存で手に入れにくいです。

二式大艇は20マス(Catalinaは10マス)と他の機種を大きく上回る行動半径を誇り、航空隊の到達距離を大きく引き上げてくれます。
Catalinaは二式大艇に比べると到達距離が短いですが、それでも二式陸偵(熟練)ではできない9→10に対応しているのがポイントですね。
二式大艇はさらに効果が大きく、最長で10→13への延伸まで可能。
最長距離だけでなく、5→8のようにCatalinaや二式陸偵(熟練)と比較しても1~2マス延長幅が大きくなっています。

一応、基地航空隊だけでなく一部の水上機母艦も大型飛行艇を装備できます。
索敵値目当てや対潜能力を持つ機体として使う他、基地航空隊では大型飛行艇の熟練度が上がらないので経験を積ませることがあるかも。
最大まで熟練度を上げても得られる制空値は微々たるもので、無視しても構わない範囲ではあります。

搭乗員救助

Catalinaだけの特殊なシステムとして、同じ航空隊で撃墜された機体の搭乗員を救助するというものがあります。
搭乗員の救助とは言いながら、攻撃機の熟練度低下を防ぐ効果はありません。
どうやら機体の補充コストを最大3機分削減してくれるという効果の模様。

これだけのために他の機体の代わりにCatalinaを入れたり、二式大艇ではなくCatalinaを優先する理由になるほどではないかも。
少しでもコストを抑えて周回したい場合には選択肢に入るかもしれません。

二式大艇・Catalinaと陸偵

二式大艇の到達距離と延伸効果は飛び抜けており、代用できるような装備がありません。
素の到達距離が長い陸攻でも届かない距離11以上のマスに飛ばせるのは二式大艇のみ。
一方で遠くないマスに飛ばす場合にはCatalinaや陸偵・彩雲との比較が可能です。
どの装備でも届く距離で戦果重視なら、陸偵>二式大艇>Catalina≧彩雲でしょうか。

二式大艇とCatalinaの比較では触接率、搭乗員救助の有無、配備コストが争点になります。
触接の有無で航空攻撃の威力は大きく変わるため、航空攻撃に期待するなら触接が発動しやすい二式大艇が無難でしょう(ただし触接時の効果はCatalinaの方が少し上)
ギミックで1度使ったら入れ替えるので配備コストが気になるとか、搭乗員救助でコストを抑えたい周回ではCatalinaでしょうか。
後は低装甲の敵が多くて威力を上げる必要がない場面ならコスト重視でも。

大型飛行艇と陸偵の比較でも触接率は重要ですが、運が絡む触接と違って必ず発生する陸偵補正がある分陸偵有利です。
触接の効果は概ね陸偵の方が上のはず。Catalinaと非熟練の二式陸偵がおそらく同じ。
攻撃力への補正は陸偵触接>>大型飛行艇触接>陸偵>>大型飛行艇の順。
大型飛行艇の触接ありと陸偵の触接なしは差が小さく、陸偵の期待値が高そうです。

入手方針

特にほしいのは、異常な到達距離で他の装備と差がついている二式大艇。
開発こそできないものの、多くのイベントでドロップ対象となる秋津洲を改造すると持ってきてくれるのでなんとか手に入れたいです。
一応通常海域でもドロップするらしいですが、高難易度海域の道中なのでイベント待ちの方が気持ちが楽。
全く出番がないこともよくありますが、使いたいイベントでは代用手段がありません。

Catalinaは持参装備ではなく、単発任務の選択報酬を除くと主に期間限定任務での入手を考えることになります。
単発任務では選択のライバルも二式水戦改なので強いですが、二式大艇と合わせて3機未満だったり1機もCatalinaがないならCatalinaを取った方が後悔しないのではないでしょうか。
水戦はネジさえ工面すれば改修更新で作ることもでき、他の任務でも報酬になっています。

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