価格の高いゲームが多くてお得感のあるHumble Paradox Bundle 2018を提供しているHumble Bundleから、また新たなバンドルが発売された。『グランド・セフト・オート』シリーズや『マックス・ペイン』シリーズといったロックスター・ゲームスの人気タイトルがまとめて手に入るRockstar Games Humble Bundleだ。
価格
1ドルで4本(日本からの購入の場合は3本)のゲームが手に入るが、全12(同11)タイトルを手に入れるには15ドル以上の支払いが必要だ。
1ドル
- Grand Theft Auto: Vice City(2003年/980円)
- Grand Theft Auto III(2002年/980円)
- Max Payne(2001年/980円)
本来はここに『Manhunt』が加わるのだが、日本からは購入できないタイトルだ。いずれも2000年台前半のかなり古いタイトルだが、後の作品に繋がった人気シリーズの基礎となる作品でもある。前日譚を知らないまま続編をプレイしたことがあるなら、この機会に1ドルを支払うのも良いかもしれない。
平均額(9.45ドル)
- Bully: Scholarship Edition(2008年/1,480円)
- Grand Theft Auto: San Andreas(2005年/1,480円)
- L.A. Noire(2011年/1,480円)
- Max Payne 2: The Fall of Max Payne(2003年/980円)
平均額以上を支払うことで、以上の4タイトルが追加される。1月31日現在の平均額は、9.45ドルだ。全コンテンツの価格が15ドルであることを考えると、やや安いように感じる。1ドルまたは平均額を選んでいる購入者が多いのかもしれない。
この価格で追加される作品も『L.A. Noire』を除いて全て2000年台に発売されたものなので、グラフィックには期待しない方が良いだろう。その分、少々PCスペックが低くても遊べるのはメリットかもしれない。
15ドル
- L.A. Noire: DLC Bundle(2011年/1,180円)
- Grand Theft Auto IV(2008年/1,980円)
- Grand Theft Auto: Episodes from Liberty City(2010年/29.99ドル?)
- Max Payne 3 + Max Payne 3 Rockstar Pass(2012年/3,480円)
Humblebundleの提供するバンドルとしては高めの15ドルを支払うことで、全てのコンテンツを利用できる。コンテンツの合計金額は18,000円を超え、お得ではある。最も新しい2012年発売のMax Payne 3は、全てのDLCを含むRockstar Passが付いたバージョンだ。
コンテンツ
Grand Theft Auto: Vice City
同じく1ドルで手に入る『Grand Theft Auto III』と同様のシステムで、異なる土地を舞台にしたオープンワールドゲーム。グラフィックはともかく、ラジオを評価するレビューが多い。音楽の良さは古くなっても変わらないので、ゲーム内のラジオを聞きながら達成度を上げていくのも良いだろう。
公式には日本語に対応しておらず、一応日本語字幕を付けることができるようだ。
Grand Theft Auto III
GTAシリーズの完成形。この作品から続編へと進化していっているため、続編をプレイした後に触るのは厳しいかもしれない。シリーズへの愛があれば、歴史を感じられるのではないだろうか。
こちらも日本語には対応していないが、日本語化することは可能だという。
Max Payne
バンドル内でも最も古い2001年の作品。なんと17年前のゲームである。これが評価されたからこそ続編が出たわけだが、2018年にプレイするのはちょっと…この時代のゲームを知っているプレイヤーや、シリーズのファンならば楽しめるかもしれない。
日本語化は可能だが、文字化けがあるという。また、ゲーム自体が古いのでプレイには互換モードなどを活用する必要があるだろう。
Bully: Scholarship Edition
アメリカの全寮制学校を舞台に、イタズラをして先生から逃げたり、真面目に授業に出たりと悪ガキ生活をロールプレイするゲーム。作品自体の評価は高いのだが、Windows 10環境だとクラッシュが多いという話もある。あくまでも喧嘩レベルなので、すぐ人殺しに発展するグランド・セフト・オートが過激すぎると感じるプレイヤーでも楽しめるかもしれない。
日本語には非対応と表記されているが、実は日本語で遊べるようだ。
Grand Theft Auto: San Andreas
シリーズの中でも評価の高い作品。IVよりも古いが、どちらが上と感じるかはプレイヤーの好み次第だろう。
字幕の日本語化が可能だが、日本語化しているとクラッシュが多くなるという情報もある。可能ならば英語のままプレイすべきだろう。
L.A. Noire
昨年4K対応版がPS4/Xbox One/Nintendo Switchで発売されている。HTC Viveがあれば、VR版を遊ぶことも可能だ。
ゲームというよりはストーリーを追うことがメインなのでこのバンドルに含まれる他の作品とは毛色が違うが、映画を見る感覚のゲームが好きであれば楽しめそうだ。日本語化は可能だというが、4K対応版を買えば最初から日本語である。4Kの日本語PC版を発売する予定はないとされている。
Max Payne 2: The Fall of Max Payne
1ドルで購入できる『Max Payne』の続編。グラフィックがかなり進化し、ただのチンピラのようだった主人公がずいぶんハードボイルドな感じになった。ストーリーが続いているので、どうせバンドルを買うなら順にプレイするのが良いだろう。
ただし、日本語には対応していない。ストーリーを追うのがやや大変かもしれない。
L.A. Noire: DLC Bundle
平均額で購入できる『L.A. Noire』の追加シナリオ。日本語対応ではないが、本編が気に入ったプレイヤーなら楽しめるかもしれない。
Grand Theft Auto IV
続編が発売されている人気作には違いないが、起動時の認証やら日本語化やらであまり評判が良くないのも事実。トラブルが起きたときに調べるのが面倒なら、コンソール版を購入するべきだろう。
公式対応は行われていないので、日本語でプレイするには有志による日本語化パッチを当てる必要がある。また、シリーズの他作品に比べると自由度が下がってもいるという。
Grand Theft Auto: Episodes from Liberty City
まず、この作品だけSteamでの有効化ではない点に注意が必要だ。Steamでも販売はされているのだが、日本からは購入できない。ゲーム自体は『Grand Theft Auto IV』の独立DLCであり、IVが気に入ったならこちらも楽しめるだろう。
日本語化は可能なようだ。また、IVと同様にXbox Liveでのアカウント作成と認証が必要になる。
Max Payne 3
2010年以降に発売されたタイトルであり、初代や2と比較するとグラフィックの品質が非常に高くなっている。ムービーシーンが多く演出も派手な「動かせる映画」的作品なのだが、その割に難易度が高めなのでプレイヤーによってはやり直しが多くてNGシーン集のようになってしまうかもしれない。にたすちゃんはなりました。
しばしばゲームがクラッシュすることがあり、タイミングが悪いとかなり前のチェックポイントまで戻される。過去にプレイしたが、クラッシュによってクリアを諦めている。
バンドル内で唯一の公式日本語対応作品でもある。
いらないかも?
最も新しい作品でも2012年発売で、全体的にグラフィックの品質は高くない。当時としては悪くないどころか良い方なのだが、最近のゲームに慣れたプレイヤーには辛いのではないだろうか。
新規にシリーズを遊ぶプレイヤーよりも、過去作を遊んできちんとシリーズを追いたいプレイヤー向けのバンドルだ。あるいは、コンソール版を遊んだことがあって懐かしさを感じるというプレイヤーにも向いている。
昔のアクションゲームでは酔ってしまうことが多いので購入するつもりはないが、グラフィックにこだわらないのであれば価格分以上は遊べそうだ。
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