先日、初めてPCの電源ユニットを交換した。
これまでにもメモリの増設・交換やグラフィックカードの交換は経験しているが、電源ユニットを触るのは初めてだ。
製品の引きが良かったのか、使い方がハードな割に故障に遭うことなくやってきていたパーツである。
しかし、今回は8年ほど使ったところで動作が怪しくなってしまったのでついに手を出すことになった。
初めての電源ユニット交換
電源ユニットはあまり目立たないパーツと言える。
CPUやGPUと違ってグレードの高いものを選んだところで一気に処理能力が伸びることはないし、一般的なパソコンを構成するパーツの中では値段も高くない1。
そんな立ち位置にあるパーツなので、今回交換したのも不調の原因だと疑われたからという消極的な理由だ。
交換前よりやや価格帯が上の製品を選んではいるものの、性能向上を狙うよりも保証期間が長くて安心だからというのが大きな理由である。
交換の理由
そもそも、なぜ電源ユニットを交換しようと思い立ったのか。
実は1年以上も前からメインで使っているデスクトップパソコンの調子が良くなかった。
使用中に突然電源が切れ、直後に何事もなかったかのように起動することがしばしばあったのだ。
発生頻度は時期によって異なり、日に数回起きることもあれば数日間起動させたままでも問題ないときもあった。
しかし波はありつつも徐々に間隔が狭まっているようだった。
また、電源投入~落ち着くまでのファンの音がややおかしくなっていた。
PCケース全体の大きなファンやCPUファンも疑ったが、どうやら電源ユニットから音がしているらしかったので今回の決断に至った。
結果的には正しい判断だったようだ。
選定基準
他の主役級パーツの陰に隠れがちな電源ユニットも、何を選んでも良いというわけではない。
PC内の各パーツが必要とするだけの電力を安定して供給する必要があるのはもちろん、コネクタの形や数が合わなければ使えない。
今回は何もないところからパーツを選ぶのではなく既存ユニットがあったため、それと同等以上という基準で選んだ。
前述の通り、容量だけ上げても処理能力が上がるわけではないので電源容量は既存と同じ650Wとし、3年保証が付いているものを選んだ結果が上記の 玄人志向KRPW-BK650W/85+ だった。
細かいところまで挙げれば、 ケーブルがプラグイン仕様 だったのもポイントだ。
電源ユニット側からケーブルが生えているタイプだと使わないものが邪魔になる2が、ケーブル後付けのプラグイン仕様ならば必要なものだけ差し込んで使えるのですっきりする。
うちの環境ではグラフィックボードへのPCI Expressコネクタが不要だったため、ケーブル1本を減らせた。
交換作業
交換作業自体はそこまで難しいものではない…と言いたいところだが、難しい方だと思う。
メモリや補助電源なしのグラフィックボードは所定のスロット一つに差し込むだけだが、 電源ユニットは多くのパーツと繋がっている。
ケーブルの形が似ているものも多く、機械が苦手なならば無理に自分で交換しようとは思わない方が良いだろう。
ケース内の奥まった場所で作業しなければならないのも、不器用な人には厳しい。
きちんと接続した上で配線をまとめようと思うとそれなりの作業量になってしまう。
かといって雑にしておくとケーブルが回転するファンに当たってしまいかねない。
反省
今回はきちんと道具を準備せずに始めてしまったため、必要以上に手間がかかった。
電源ユニットの交換に取り組むなら、以下のものはあらかじめ手の届く場所に揃えておこう。
- ニッパー
既存の結束バンドを切るのに必要。
ハサミやカッターナイフだと非常に切りにくいため危ない。 - 結束バンド
配線をまとめるために必要。 - マイナスドライバーなど
BTOで組んでもらった場合、配線をまとめるのにテープでPCケースに貼り付けられていることがある。
奥まったところにもあったので棒状のもので剥がしたい。
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