Eclispse 4.5を仕事で使いたいのに、現場のSVNが1.5だからEclispe 3.4.2しか使えない……。今回はそんな方向けのメモです。
プログラマ・エンジニア以外にとっては何を言っているかわからない内容になると思うので、ご了承ください。
※2018年1月11日にブログテンプレートの変更に合わせて編集を行っています
統合開発環境Eclipse
Javaを始めとする様々な言語の開発に使用可能なIDE、Eclipse。
プラグインを増やすと少々重くなるのが難点ですが、無料で利用できることもあってお世話になっている方は多いのではないでしょうか。お金をあまりかけられない趣味プログラミングはもちろん、職業としてプログラムを書く場合にも使われている現場が多いツールです。
Pleiades All in One
このEclipseを日本語化した上でよく使われるプラグインを同梱、さらに設定まで済ませた状態で配布されているPleiades All in Oneならインストールも簡単です。しかし、このオールインワンパックには弱点もあります。特定のプラグインだけバージョンを下げるといったことが難しいのです。
Eclipse 4.5 MarsのJava開発者向けパッケージには、最初からバージョン管理システムSVNを利用するためのSubversiveが導入されています。そのため、SVN1.8といった新しいバージョンのSVNに接続するだけなら簡単です。
ところが、今回はその親切が仇となりました。困ったことに、現場で利用されているSVNが1.5という古いバージョンであり、Eclipse 3.5以降に導入されているSubversiveはSVN1.5との下位互換性がありませんでした。
現場では、SVNを使うためにEclipse 3.4.2 Ganymedeを使い続けているそうです。それも一つの手ではありますが、3.4系列だとバージョンが古すぎて最近の拡張が使えないことがままあります。
例えば、HTMLやCSSのコーディングをサポートしてくれるAptana Studio 3のEclispe拡張版はEclipse 3.5以上が必要です。そのため自宅と同じ環境で開発が行えず、不便でした。
環境が違うとかなり違和感がありますよね。機器的にはデュアルディスプレイだったりテンキーのあるキーボードが使えたりして、職場の方が環境が良いのですが……。
SVN1.5に接続したい
今回は、強引にEclipse 4.5でSVN1.5に接続することにしました。
Subversiveをダウングレード
最初に考えたのは、SubversiveをダウングレードしてSVN1.5への接続が可能なバージョンにする方法。ところが、これはあっけなく挫折しました。そんなに古いSubversionが配布されていなかったのです。
公式サイト以外でアーカイブが残っていたりしないかと探し回りましたが、それでも見つけられませんでした。英語サイトをうろうろしていたので、もしかしたら見落としているだけかもしれませんが。
Subclipseを使う
次に考えたのが、Subversiveを諦めてSubclipseを使う方法。SubclipseはSubversiveと似たような機能を持つ拡張です。似たような、というかほぼ同じですね。
違うのは、かなり古いバージョンも配布されているということ。公式サイトのURLからダウンロードできます。
SVNKitの新しいバージョンが入っているとインストールできないため、手順は以下のようになります。一応動作することは確認していますが、結果には責任を持てませんのでバックアップしてから行ってくださいね。
Subclipseを使う手順
- Eclipse 4.5 MarsのPleiades All in Oneを普通にインストールする。
今回使用したのはJava開発者向けのバージョンですが、他の言語向けでも同じ方法が使えると思います。 - プラグインのフォルダから、SVNKitとSubversiveに関わる名前のあるものを削除する。
なぜか正規の方法ではアンインストール出来ないため、強引に削除します。 - 上記Subclipseの公式サイトにあるURLから、Subclipseをインストールする。
これだけです。
SVNKitさえ削除すれば、Subversiveを残しておいても使うことはできます。しかし、SVNKitが古いからバージョンを上げろというメッセージが起動する度に出ます。鬱陶しいので、消してしまったほうが良いでしょう。
これ以降は通常のEclipseなので、自分の使いやすい環境を作ることが出来ます。僕の場合は、Emmetを導入してコーディングを簡単にしています。特にJSPファイルでHTMLを書くスピードはかなり早くなります。
最新の拡張を使えるのはもちろん、単にEclipse本体のバージョンが上がることで突然のフリーズが減るのも嬉しいところですね。本当にこの環境で正しく動作するのかは、しばらく使ってみて確認します。
……SVNのバージョンを上げてくれれば、こんな変なことをしなくても済むんですけどね。
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