方向音痴でもDead by Daylightで特殊能力鬼ごっこがしたい

 

1対4の非対称な対人ゲームの代表といえるDead by Daylight。
儀式からの生還を目指す生存者側と、生存者を処刑しようとする殺人鬼に分かれてそれぞれの勝利を目指すゲームです。
暴力的で流血表現も多いので18歳以上が対象とされていますが、やっていることは隠れんぼ+鬼ごっこなのであまりホラーゲーム感はありません。

捕まったら鬼を交代したり鬼が増えたりするのではなく、まだ捕まっていない人に助けてもらうまで決まった場所から動けなくなるタイプの鬼ごっこ。
ただ、ホラーテイストではあるので全体的に画面が暗く、駆け引きを発生させる障害物も多数あって方向音痴にはかなり辛いゲームという面があります。
そのためもあって購入はしていなかったのですが、Epic Gamesの無料配布でもらったので最近手を出しました。

方向音痴でも大丈夫?

発電機の修理も割と難しい

大丈夫ではないです。
生存者は特に無理。
殺人鬼でも初見のマップだと何もできないことがありますが、何度も繰り返しやっていればなんとなく分かってきます。

最初は殺人鬼で

生存者で遊びたくても、最初は殺人鬼側でマップを覚えてしまうのが良いと思います。
4人で協力する生存者と違って殺人鬼なら1人なので、自分が負けるだけでチームに迷惑をかけることもありません。
必ず試合の最後まで参加できるので、開幕いきなり処刑されて脳内マップ作りが進まない展開も避けられます。
生存者がベテランなら比較的短い時間で脱出される可能性はありますが、それでも即処刑よりは勉強の機会があるはず。

特に最初から使える殺人鬼で、特殊能力で姿を消している間移動速度が速くなるレイスは地形の把握に使えます。
殺人鬼側では常に見えている発電機のオーラが目印になり、一部の建物に入らなければ完全な迷子にもなりにくいです。
まずは透明になって発電機を巡回しつつ、近くに生存者がいたら追いかけ回して駆け引きに使えそうな場所を教えてもらいましょう。
生存者が全員出口エリアにたどり着いてしまったあとも、少し猶予があるのでうろうろして地形の繋がりを覚えるチャンスです。

ただ、人によっては本当に地図が覚えられなくて生存者でのプレイは無理と判断することになるかもしれません。
ミニマップが常時出ているゲームでも迷うのに、相手プレイヤーが操作する殺人鬼との心理戦をやりつつ自分の位置を把握して動くなんて人間には無理なのでは?
その場合は諦めて殺人鬼専門になりましょう。

なお、最初から使える殺人鬼はPC版だと5人います。
地形を勉強する用途では特殊能力の使用中高速移動できるレイスが一番おすすめ、以下直進のみ速いヒルビリー、足が遅めなハントレス、事前に地形が分からないと使いこなせないトラッパー、足が遅い代わりに地形を無視してワープできるナースの順です。

上下階に注意

地図が苦手な人の中でも個人差が大きい部分だとは思いますが、地下室があったり2階があったりする建物は狭くて暗く、特に繋がりの把握が困難です。
足を踏み外して落ちてしまうと、元の位置へ戻るだけでも階段を探してさまようことに。
上から下へは飛び降りられるポイントが多いですが、上に登れる場所は限られているので意識して覚えていく必要があります。

ボタンを押す時間の調整や素早い方向転換などの難しい操作に苦手意識がないなら、いっそ初期殺人鬼のナースで壁や床を無視して移動する方法もあります。
が、ナースは操作そのものが飛び抜けて難しい上に他の殺人鬼や生存者に全く活かせないのであまりおすすめはしません。
レイスで練習すれば他のベーシックな殺人鬼や生存者もある程度扱えるようになるはずなので、遊びの幅が広がります。

マップによっては諦める

選ばれるマップはランダム抽選で、特定の消耗品によって希望のマップが選ばれる確率を上げられるシステムになっています。
参加者が誰もマップ希望系の消耗品を使わなかったときの確率にはかなり偏りがあるらしく、何十時間かプレイしても1回しか見たことのないマップがあります。
まだ見てないマップもあるのかも。

マップによって広さや複雑さが異なり、麦畑や沼地が広がるマップもあればほとんど全域が建物内で廊下を走り回ることもあります。
建物の割合が大きいと、オーラで発電機の場所が分かっても壁や開けられない扉に阻まれてルートが見つからず苦労するかも。
学校や警察署などの室内マップを初めて引いたときは全員に逃げられても仕方ないので、とにかく階段の場所の把握に務めましょう。

評判悪いけど?

思ったより高評価も多い

勝手に低評価が多いと思っていましたが、案外評価は高めです。
最近のレビューで不評が多いのは、人数が多い生存者に不利なアップデートが入ったからでしょう。

バランスの問題はある

キャラクター間に能力差はあっても基本システムを共有している格闘ゲームやレースゲームと異なり、Dead by Daylightでは生存者と殺人鬼で大きくルールが異なります。
殺人鬼は移動速度や特殊能力などで生存者を圧倒しているものの、生存者は三人称視点なので一人称視点の殺人鬼に比べて周囲の状況を把握しやすく、身体も小さいので隠れるには向いています。
そして殺人鬼1人に対して4人もいるので誰かが追われている隙に脱出に向けて動いたり、妨害アイテムで狙われた仲間を守ったりといった協力も可能です。
根底から違う中で両陣営の大多数が満足するバランスを取るのは不可能に近いでしょう。

特にフレンド同士のパーティーは調整する上で厄介なはず。
生存者側は見知らぬ人と組む野良だけでなく、あらかじめフレンドとパーティーを組んだ上でマッチに参加することができます。
オンラインゲームにはよくある機能ですが、友達とのパーティーであればゲームとは別にボイスチャットで随時情報共有することもできてしまいます。
ゲーム内の身振りで意思疎通を試みつつ逃げ惑う即席チームと、通話して連携できる友人グループ、どちらの難易度が低いかは言うまでもありません。

直近のアップデートは殺人鬼有利になった部分が大きいです。
それでもゲーム外で情報共有されてしまうと、機動力のない殺人鬼ではほとんど誰とも接触できないまま負けてしまう可能性もあります。
一方で野良だと連携が上手く行かず終始殺人鬼のペースになることも。
これは後述のランクに応じたマッチングシステムがいまいち機能していないせいでもありそうです。

プレイヤーの質の問題も

他のゲームでもありますが、切断や一切操作しないプレイヤーはときどき見かけます。
不利になったからというわけではなく開始直後に切れてしまう人もいるので、意図的にやっているわけではなく回線トラブルやリアルの理由でゲームどころではなくなったのかも。
急に電話が来たとか、トイレに行ったとかかもしれません。

殺人鬼が動かない場合は適当に脱出してしまえば短時間でポイントが稼げるので利用させてもらいましょう。
生存者が動かない・切断した場合は扱いに悩みますね。
4人が3人になるのは痛手なので、「放置を攻撃・処刑して自分の能力を発動させない」「フックから素早く離れる」「放置とそれ以外の生存者の2人になったら放置の方を処刑して最後の生存者を残す」くらいの手心は。

レビューでよく低評価の理由として挙げられるのはマナーの悪さですが、これは時間帯やランクによる部分が大きそうです。
ゲームバランスの都合高ランクの生存者はフレンドと組んでボイスチャットを活用している可能性が高く、ゲーム上有利にならない行動で煽る余裕があります。
野良だと下手に殺人鬼に近づいてうっかりやられてしまうと味方に助けてもらえずそのまま退場のリスクがあり、プレイヤースキルや戦況に差があっても無茶はできません。

一方で殺人鬼は1人しかいないので、いかに有利に進めていてもあまり遊んでいる余裕がありません。
最後の一人にした上で殺さない程度に攻撃される、あえて脱出のチャンスを残されるとかはむしろロールプレイっぽい。

明らかに意味のない行動としてはすでにフックに吊られている人を殴るとかでしょうか。
稀に救助を妨害しようとして助けに来た側ではなくぶら下がっている人に当ててしまいますが、これはただのミス。
殺人鬼によっては特殊能力のちょん押しでチェーンソーや鐘の大きな音を出せますが、過剰な連打でなければ突進のフェイントや接近を警戒させての炙り出しが目的でしょう。

試合後は殺人鬼も生存者も関係なくチャットできるのでそこでの暴言もあるらしいですが、見たことはないですね。
無言が基本、たまに友好的な人もいるくらいで、深夜の方が発言する人は多いかも。
定型文や絵文字はないのでチャットは英語ですね。

マッチングシステムが怪しい

時間帯にもよりますが、マッチングの待ち時間は短い印象。
特に21時~24時あたりは殺人鬼だと準備完了したら即マッチが多く、この前後でも1分~2分程度待てば大抵参加できます。
比較すると生存者は少し待ちがある気がしますが、これは極端にランクが低くプレイ回数も少ないせいかも。
金曜土曜はもう少し遅い時間でもまだ人がいる感じですね。

ただ、待ち時間の削減を重視したためか初めて使うキャラクターなのに明らかに経験豊富なプレイヤーと当たることも珍しくありません。
現状チュートリアル以外の練習モードなどはないので、能力の操作方法から試しているようなプレイヤーと当たってしまうとお互いつまらないゲームになりがち。

同時期に初めたプレイヤーの数が限られている以上、ある程度自分も慣れるまでは上手い人を見て覚えるつもりでやるしかないかもしれません。
ところが生存者で上手い殺人鬼にあたると即退場させられるので、技を盗む時間もないのが困りもの。

DLCが勝ちに繋がるかも

DLCで追加されるキャラクター・能力に強いものが多いのは事実です。
基本無料でガチャ要素のあるゲームほどではないにしても、DLCを売らないと儲からないですからね。
初期でも便利だったりハマれば強いものはあるのでPay to Winではありませんが、外見・装飾だけでなく勝敗に影響するものがお金で買えるのは気に入らない人もいるかも。

もっとも、キャラクターや能力はプレイを繰り返してゲーム内通貨を貯めることでも購入できます。
常に全てが販売されているわけではないので待つ必要はあるものの、おそらくコラボコンテンツ以外はゲーム内でも手に入れるチャンスがあります。

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