横スクロールアクション×MOBAのHyper Universeをゲームパッドでプレイ

複数のプレイヤーキャラクターが入り乱れて戦う

Steamで今月17日に配信が開始されたばかりの『Hyper Universe』は、横スクロールアクションゲームにMOBAの要素を取り入れた新ジャンルの作品だ。RTSに比べるとプレイヤーに許された操作がシンプルなため、「LoLなどの有名タイトルが気になるけれど難しそうだ」と躊躇していた人でも挑戦しやすいのではないだろうか。

まだ正式リリースから10日ほどしか経っていないので初心者が多く、プレイヤー同士の実力差が少ない。また、AIマッチ(プレイヤーチーム対AIチーム)も存在するとっつきやすい作品となっている。

登録とゲームパッドの認識に手間取ったので、方法をまとめた。

日本人にも馴染みやすいキャラクター

欧米で開発されたMOBAタイトルのキャラクターは、濃い。日本のゲームに登場するキャラクターに慣れているプレイヤーは、そうした作品のヒーローたちを格好いい・可愛いと感じにくいのではないだろうか。

各キャラクターへのフォーカス

韓国ネクソンが開発したHyper Universeのキャラクター(ハイパーと呼ばれる)は日本人受けしそうだ。いわゆる二次元キャラクターではないものの、二次元とリアル系の中間といった感じのデザインになっている。バリエーションも豊富で、イケメン・美人から幼女や動物、ロボットなども選択可能だ。

ハイパー選択時のイラストだけでなく、ゲーム画面で見ることになるCGもクオリティは低くない。基本プレイ無料でハイパーの外見を変更するスキンなどで集金するシステムのため、ここは質を落とせないのだろう。

各ハイパーにプロフィール・バックストーリーや他キャラクターとの交流ストーリーが用意されているのも良い点だ。エモーション時や死亡時・勝利時などのボイス(英語)と合わせて、性格を知る助けとなっている。

ハイパーを増やしやすい

全てのプレイヤーが自由に使えるハイパーは一定期間(週単位?)で変更されるようだが、ゲーム内マネーまたは課金によってハイパーの使用権を購入できる。また、ゲーム内ミッションを進めることで特定のハイパーの使用権や任意のハイパーと交換できるチケットももらえるようだ。

ハイパーの数が多いので全員の開放となると骨が折れるが、使いたいハイパー2人くらいならばチュートリアルを終えるだけで開放可能だ。トレーニングルームでは全てのハイパーを試せるので、試用してから購入できるのも嬉しい。

漂うパロディ臭

どこかで見たことがあるようなハイパーが多いのは欠点と感じるプレイヤーもいるかもしれない。それぞれの持つスキルで個性がきちんと表現されているので、パロディ感をプラスと捉えるかマイナスと捉えるかは人それぞれだろう。

初めてのプレイヤーでも外見から性格をイメージしやすいのはメリットだ。外見と簡単な英単語だけでハイパーごとのストーリーが読めてしまうくらいには分かりやすい。しかし、Hyper Universeならではの看板キャラクターとなる存在が欠けているのは集客のネックになるかもしれない。

Hyuper Universeの始め方

ネクソンアカウントの登録画面

無料ダウンロード

Hyper Universeのプレイは無料で、スキンや一部のゲーム内アイテムを購入するためにリアルマネーを使うという方式になっている。そのため、ゲームクライアントはSteamから無料でダウンロードが可能だ。

ネクソンアカウントの登録

しかし、リリースから日が浅いこともあって不親切な、または洗練されていない部分もある。第一に、Steamから直接アカウントの作成を行うことができないのだ。ダウンロードしたゲームクライアントを起動すると上の画面が表示される。

これはネクソンアカウントへのログインまたは登録を行う画面なのだが、残念ながらこの画面からはアカウントの登録が行えそうにない。なぜなら、誕生日の項目が正しく入力できないからだ。

画像を見てもらえば分かるように、Date of Birthの欄は月/日/年をそれぞれ選択するようになっている。このうち月だけは1月から12月を選択可能だが、日と年の項目には1日/2011年以外の選択肢が存在しないのだ。

公式サイトのサインアップページ1に中央のボタンからアクセスするか、同じくログインページからSteamアカウントとの連携でログインを行おう。

情報の入力

にたすちゃんはSteamアカウントでのログインではなく新たにネクソンアカウントを登録することを選んだため、以下はその方法だ。

登録に必要になるのは、メールアドレス、パスワード、パスワード再入力、誕生日(01/28/2018の形式で)である。入力を終えたら「ロボットではありません」にチェックを入れ、規約とプライバシーポリシーを読んで同意できたらこちらにもチェックしよう。ニュースレターの購読は任意である。

正しく登録が行われれば入力したメールアドレスに確認メールが届くので、その中のURLをクリックすることでネクソンアカウントの登録が完了だ。

ログイン

上の画像にある画面で"Login with Nexon Account"を選択するとしばらく待たされるが、待っていればログイン画面が表示される。その画面に先ほど登録したネクソンアカウントとパスワードを入力すれば、Hyper Universeが起動するはずだ。プレイヤーが増えてきてサーバが混雑しているためか、ログインには時間がかかる。

Xbox 360コントローラーを認識させる

戦闘の様子

多くのボタンを必要に応じて素早く操作したいMOBAでは、キーボードとマウスを使ってプレイするのが一般的だ。Hyper Universeも、デフォルトの操作デバイスはキーボードとマウスになっている2。しかし、横スクロールアクションらしくゲームパッドでのプレイも可能だ。

にたすちゃんはXbox 360コントローラーでプレイするつもりだったのだが、なぜか設定を変更してもコントローラーを認識してくれなかった。調べてみると、現状ではゲーム内でパッドを有効にしても設定が保存されないらしい。ゲームパッドでプレイしたいならば設定ファイル(iniファイル)の書き換えが必要になるようだ。

設定ファイルの書き換え

この方法は、Steamのフォーラムに投稿されたものだ。

"C:\Users\ユーザ名\Documents\HyperUniverse\Settings_En"フォルダの中に"JoystickSettings.ini"というファイルがあるはずだ。これを書き換えるとゲームパッドを認識する。

このファイルをメモ帳などで開くと"JoystickType=0"と書かれている箇所があるので、これを"JoystickType=1"にするだけである。この作業でゲームパッドが認識されるようになるので、後はゲーム内で自分の使うコントローラーに合わせて設定を変更しよう。

日本でも流行るかも?

対人コンテンツかつキーボードでの複雑な操作が必要ということもあって、MOBAは始めるためのハードルが高いジャンルとなっている。Hyper UniverseにはAIと対戦するモードもあり、ゲームパッドでのプレイが可能なのでライトゲーマーでも挑戦しやすいのではないだろうか。

サーバは全体的に混雑しているようだが、アジアサーバであれば特にラグを感じることはなかった。この点は今後サーバの増強やユーザの増加によって変化しそうだ。

日本語には対応していないが、戦闘中に英語を読む必要はないので意味を調べながらトレーニングモードで準備すれば問題なくプレイできるだろう。ストーリーの英語もかなり簡単で、高校で英語が得意だったならば意味を掴めるだろう。文法や単語が簡単なだけでなく、開発がアジアなのでセンスが近くてストーリーの内容が理解しやすい。

コントローラーの設定に時間がかかったのでまだあまりプレイできていないが、もう少し触ったらレビューも書いてみたい。ただ、試合中は操作が忙しいのでスクリーンショットを撮る余裕がないのが困ったところだ。


  1. Hyper Universeでは紹介キャンペーンを行っており、紹介者にゲーム内アイテムが付与される。登録者にデメリットはないが、紹介したユーザの一覧画面でこちらからユーザネームが見えてしまう。それを避けたければ、招待コードを削除したこちらのリンクからアクセスしてほしい。 ↩︎

  2. このデフォルト配置は評判が良くないので、キーボードでプレイするならば好みに応じて変更すると良いだろう。 ↩︎

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