ゲーム脳という言葉は一般に、良くない意味で使われる。しかし、これからの時代はゲーマーが積極的に消費して経済を回し、国を、そして世界を救うかもしれない。
この記事は冗談だが、衝動買いは実際に増えている。今回はHumble Storeで『Tabletop Simulator』を購入してしまった。セールが延長されているので、みんなも買おう(勧誘)
ゲーマーはお金を使うことへの抵抗が薄い?
買い物という非日常な行為
小さな頃は、十円~数百円の駄菓子を自分で買うだけでもワクワクしたのではないだろうか。
小さなことでも喜べる若くて瑞々しい感性や、収入の少なさもその理由だろう。子供にとっては100円でも十分大金である。大人で言えばちょっとした旅行に申し込んだり、安価なガジェットを買ったりするくらいの贅沢なのだ。
しかし、そこにはもう一つ大きな理由があるように思う。自分でものを買うという経験が少なく、購買それ自体が非日常の体験となる。お小遣いの使い方を保護者に管理されていることもある子どもたちにとって、自分で選んだものを購入するのはちょっとしたエンターテイメントだ。
ところが、自分が働いて得た収入でやりくりするようになるとまた買い物の意味が変わってくる。程度に差こそあれ日常の買い物で嗜好品・贅沢品の購入は避け、なるべく節約しようという意識が強くなるだろう。こうした大人が多くなってしまうと、経済は停滞する。個人はお金を持っていても、使われなくなってしまうのだ。
稼いで使うというサイクル
多くのゲームには、ゲーム内でお金を稼いでアイテムを購入したり、キャラクターの強化に使ったりというシステムが採用されている。しかも、貯め込むよりも使うことに意味があるのが一般的だ。より強い武器があれば強いモンスターを倒せるようになる。戦闘が楽になり、貴重な報酬が手に入れられるのだ。
こうして普段からゲーム内で買い物をしていると、購買行動が日常になる。特にクレジットカードを使ってデジタルコンテンツを購入する場合、ゲーム内での買い物と同じ感覚だ。クレジットカードや課金石はお金を使っているという感覚を薄れさせるのである。
実体のある商品を購入する場合も、オンラインであれば気軽に買ってしまう面がある。新発売のボードゲームをとりあえず予約して、届いてから開封せずに放置してしまうということも実際に起きている。
効果は限定的か
ゲームしか買わない?
ゲームが経済を回すか?ということについて言えば、良くも悪くもさほど大きな影響はないだろうというのがにたすちゃんの見解である。数百時間も楽しめる作品がSteamのセールでは数ドルで販売されていることを考えると、ゲーム以外の娯楽への出費が減ることは否定できない。ゲームをするためのハード・ソフトや関連コンテンツ(アニメ化・コミック化作品やタイアップ商品など)の消費増と打ち消し合うだろう。
オンラインショッピングにしか効果がない
そしてより重要な点として、おそらく実店舗での買い物にはゲームでの買い物によるプラスの効果がない。むしろ、外出が減ることで消費が減るだろう。増えるのはオンラインショッピングでの消費だけである。
最も増えると考えられるのは、ネットショップでの衝動買いである。ゲーム内での買い物に慣れていると、その延長で「ポチってしまう」ことが増えるはずだ。特にPCゲームはセールで大きな値引きが行われることも多く、終了直前に滑り込みで買ってしまうことが少なくない。
Tabletop Simulator
今回セール終了の直前に滑り込みで購入したTabletop Simulatorは、デジタル空間に再現された室内で様々なことができるシミュレーターだ。オンラインでのマルチプレイが可能でトランプなどができるだけでなく、DLCとして実在するボードゲームが公式に販売されている。『サイズ-大鎌戦役-』などアナログでは日本語化されているような人気作もあり、定価1万円以上の品が数百円のDLCを買うだけで遊べるのだ。もちろんDLCは英語だが、そこは気合でなんとでもなるだろう。
ワークショップにも対応しているので、非公式なものも含めればさらに大量のアナログゲームを遊ぶことができるようだ。
Steamのフレンドがいない
ただ、にたすちゃんは回線の残念さからあまりSteamでオンラインプレイをしたことがなく、当然Steamのフレンドもほとんどいない。1人で買って遊べるものなのかは不明だが…日本人ユーザのコミュニティなどもあるらしい。まあ、『エルドリッチホラー』や『オニリム』みたいにソロプレイできるアナログゲームもあることですしね。
俺がTabletop Simulatorの遊び方を教えてやるぜ!みたいな先輩方はSteamの方にメッセージをいただければ嬉しいのです。まだインストールしてないけど。
セール延長中
今回Tabletop Simulatorを購入したのは、たまたまトラックを走らせ終えたときにHumble Storeでセールが終了する瞬間だったからだ。割引率はSteamのウィンターセール時と変わらない50%だが、タイミングが良かったので買ってしまった。
しかしにたすちゃんの購入後にセール期間が延長されており、現在は30日の未明までとなっている。Humble Storeなら定価よりも安い9.9ドル(1,100円)で買えて購入額の一部を好きな団体に寄付までできるので、Steamではなくこちらからの購入がおすすめだ。ちなみににたすちゃんがHumble Storeでゲームを購入するときは、主にウィキメディア財団を寄付先に選ぶことにしている。
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